この項では、インターネットブラウザー経由で専用サイトにアクセスする等、アプリをダウンロードするタイプではない連携を行いアーケードゲームの楽しさを広げている例や、ゲームではないスマホアプリと連携しユーザー満足度を高めている事例等を紹介する。
デッキ構築はゲーム内でも可能だが、じっくりと構成を考えたいときは「COJ -AgentLabo」が便利。スマホならゲームセンターにいながらにしてアクセスできる
40枚のカードを駆使しながら対戦する「思考戦」に多くのプレイヤーが夢中になっている「CAODE OF JOKER」。デジタルカードを用いてTCG(トレーディングカードゲーム)の新たな楽しさを創出している。プレイヤーは多数あるカードの中から好きな40枚をチョイスし「デッキ」と呼ばれるオリジナルの手札を構築し対戦相手とバトルするのだが、このデッキ構築に「スマートフォン」が大いに役立っている。同作をより一層楽しむためのブラウザコンテンツ「COJ -AgentLabo」では様々なサービスを受けられ、デッキを編集することも可能。「COJ -AgentLabo」にはPCからもアクセスできるが、スマートフォンの場合、ゲームセンターでプレイしていてふと「ちょっと違ったコンセプトのデッキを作りたい」と思った時にその場ですぐに対応できるのがとても便利。ゲームセンターという固定された“場”にスマートフォンのモバイル性を巧みに取り込みゲームの楽しみ方を広げている一例だと言えるだろう。
ホームページ http://coj.sega.jp/
(C)SEGA
「Wi-Fiリンク」ではタブレットで遊ぶことも可能。近くにある他のゲームをプレイしながら、同時に「アニマロッタ2」を楽しむといったこともでき、ゲームセンターでの遊び方の広がりを感じさせる注目作となっている。
ルーレットとボールを用いて、可愛らしい「アニマ」達と一緒に数字を揃えていくボール抽選メダルゲームの「アニマロッタ」。同ゲームシリーズは「Wi-Fiリンク」という機能を搭載しており、ゲームセンターを訪れたプレイヤーが、インターネットブラウザを搭載しているWi-Fi対応機器を持っていれば、本体に座ることなくプレイできるという新感覚のメダルゲーム機である。もちろんスマートフォンでのプレイも可能で、ゲームセンター内の「アニマロッタ」の席が全部埋まってしまっている時でもWi-Fiが届く店舗内であればスマホを用いてゲームを楽しむことができるのだ。「アニマロッタ2」からは「Wi-Fiリンク」が進化しWi-Fi専用のゲームが楽しめるようにも。ゲームセンターにあるアーケードゲーム機をスマホ(またはWi-Fi対応機器)で楽しむという新発想の「遊体験」が可能な「アニマロッタ」は、ゲームセンターの可能性を広げるという意味でも大いに注目したい事例だと言える。
(C)Konami Digital Entertainment
「EXVS.FB」と「VS.ファイトSP」の連動は「ガンダムVS.モバイル」への有料会員登録が必要だが、アイテムゲットの他「VS.ファイトSP」で得たゲーム内資金を用いて「EXVS.FB」のカスタマイズを行うといったこともできる
大人気の対戦アクションゲーム「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」(以下・ガンダムEXVS.FB)では、スマートフォン専用WEBゲーム「機動戦士ガンダム VS.ファイトSP」(以下・VS.ファイトSP)と連動しており、例えばガンダムEXVS.FBをゲームセンターでプレイすると、その戦績に応じて「VS.ファイトSP」にて使用できるガシャチケットやゲームの回復ツールの他、レアカードもゲットすることが可能となる。「VS.ファイトSP」はガンダムEXVS.FBの世界観をスマートフォンでも楽しめるWEBゲームで、EXVS.FBにも登場するおなじみのモビルスーツをゲーム内ガシャ等でゲットし、それらを用いてユニットを編成、バトルを楽しむといったもの。ゲームセンターで「ガンダムEXVS.FB」をプレイすることで、「VS.ファイトSP」がより一層楽しめるようになるなど巧みな連動が行われている。また、アーケード連動サイト「ガンダムVS.モバイル」では、ここでしか手に入らない限定ゲージやプレイヤーナビなど豊富なカスタマイズ要素で、自分だけのセッティングでガンダムEXVS.FBがプレイできる。EXVS.FBを何時でも何処でも楽しみたい熱心なプレイヤーにはたまらないサービスだ。
ホームページ http://gundam-vs.jp/extreme/acfb/
「機動戦士ガンダム VS.ファイトSP」 http://app.vsmobile.jp
(C)創通・サンライズ
シールを得るだけでなく、撮影した画像をスマートフォンやフィーチャーフォンに保存することは今ではあたりまえの楽しみ方に。フィーチャーフォン中心だったがスマホ対応も各社急速に行っている
以前はフィーチャーフォンに撮影した画像を転送していたプリントシール機も、現在はスマートフォンに撮影した画像(プリ画)をダウンロードするのが定番。フリューの人気シール機「GiRLS’ PHOTOGRAPHER 2」では、同社プリ画取得サイト「ピクトリンク」で無料会員登録すると、撮影時に選んだプリ画を1枚GETできる。さらに有料会員(月額315円)になると、撮影した全てのプリ画を保存・ダウンロードできるようになり、スマートフォンのメモリーがいっぱいでも同サイトの保存BOXに残しておくことができる。また、「GiRLS’2」では撮影した画像を、TwitterやFacebook等のSNS投稿専用画像「プリッター」としてダウンロードでき、シール機とスマートフォンの関連性をより高めている。他のシール機でも、サイトを通じた撮影画像のダウンロードやブログ・Twitter用のアイコン作成機能などが搭載されており、両者にとってなくてはならない存在となっている。
ホームページ http://sp.pictlink.com/
(C)FURYU